蒼猫亭ゲームデー、真チャンピオン決定戦カバレージ3
その1→http://sekiseiykr.diarynote.jp/201405260225443157/
その2→http://sekiseiykr.diarynote.jp/201405262025366136/

力強く「先手で!」と宣言するリュージ。

相変わらず「別に真のチャンピオンとかどっちでもええわ」とこのマッチに意欲を見せないヒラカワだが、シャッフルは非常に入念なものだ。カットも祈るようにゆっくりとこなし、結果リュウジは初手を開ききる前にマリガンを宣言。
ヒラカワも多少の迷いを見せるがマリガンを宣言。

続く初手についてリュージは先ほどと対照的に5枚目までを見てのキープ宣言。ヒラカワもそれに続く。

GAME3
2ターン目の終わりに《マグマの噴流》の立ち上がり。すでに《変わり谷》もクロックとして動き出せるようになっており、リュージにとっては上々の立ち上がりと言えそうだ。
対してヒラカワは土地が3枚で止まってしまう。
リュージは2枚目の《変わり谷》を含む5枚目の土地をセットし、こうなると交換も問題ないと言わんばかりに1枚の谷で攻撃、予定調和の《破滅の刃》と交換となる。
続くヒラカワのアクションは土地3枚の中では最高のものと言える《悪夢の織り手、アショク》! しかも追放したカードは《チャンドラのフェニックス》《頭蓋割り》さらに《火花の強兵》という強力無比なもの。
このターンの終了時に小考し、《ボロスの魔除け》を本体にぶつけることに決める。これでヒラカワのライフは9。
相手が構えるものがなくなったこのターン、リュージのプレイは《燃え立つ大地》。ここでヒラカワは相手の手札枚数を確認。「2枚」という返答を聞いて《アショク》に《強兵》の突撃を命じた。
もちろん《アショク》は捨て置けないと《谷》により処理するリュージだが、ここからしばらく膠着が続く。
戦場に《霊薬》が追加されお互いのライフは11となったところでヒラカワは《燃え立つ大地》を《拘留の宝球》。ライフは9。しかも土地が1枚しか起きておらずチャンスと見たリュージは《戦導者のらせん》。しかしこれを予期していたヒラカワは《払拭》で応える。

静かになった。夜が更けてきたせいではない。先ほどまでは好き勝手なことを喋りながら見ていたオーディエンスがいつの間にか黙り込んでいる。
ドラフトに興じていた面々もこちらの様子を見に来ている。
エキシビジョンマッチ? 一度デッキをシャッフルし合えばいつだって始まるのは真剣勝負だ。
これを面白いと思わない人間は、この場にはいない。

リュージは《谷》によるビートダウンを開始。9→7→5→3とヒラカワの制限時間が刻まれていく。ここでヒラカワはそろそろ傷ついた体を癒す必要があると《霊薬》を起動。
これにリュージは《戦導者のらせん》を。《否認》《頭蓋割り》《否認》。自らの死を認めなかったヒラカワのライフは8まで戻る。これまで《谷》による攻撃を受け続けたのはこの動きに必要な6枚目の土地を引くのを待ち続けた結果だろう。
この攻防によりリュージの手札は尽きる。この隙を突いてヒラカワの召喚術により現れたのは光と闇の吸血鬼《ヴィズコーパの血男爵》だ。絆魂。この2文字はリュージにとって最も出会いたくなかった継続的ライフ獲得手段を意味する。
吸血鬼がリュージの血をヒラカワにもたらしライフはまたも上昇し11。
勝負あったかと思われたが、リュージは吸血鬼が攻撃に回るのを待っていた! 2枚の手札から飛び出したのは《チャンドラのフェニックス》と《火花の強兵》。《谷》を攻撃に向かわせることを考えるとヒラカワのライフを1まで削り落とせる! しかし無情にも《強兵》に《解消》。これでは攻撃に向かえないと守勢に回り、不死鳥と《谷》が吸血鬼と相打つが、2枚の《スフィンクスの啓示》がヒラカワのライフを初期値より上に引き上げると、「負けました」とこの週末、対戦相手に何度と言わせてきた台詞をリュージは口にするのだった。

蒼猫亭、ニクスへの旅ゲームデー真チャンピオンはヒラカワ!

ヒラカワ 2-1 リュージ


ゲームを終えてヒラカワは買ってきていたチーズバーガーにやっとありつく。
「リュージさんのせいでチーズバーガーが冷めちゃったよ」と面倒な仕事をこなしたあとのような口調だ。

どこからか「アショクに負けて あーショック」などという言葉が聞こえてきたが、
それについては多くは語るまい。

コメント

のす
2014年5月27日8:46

最高に面白かったです。

Teppei
2014年5月27日10:12

めっちゃ良かったです!
その場の雰囲気とかが想像しやすくワクワクしながら読めました(*^^*)
次回もあれば楽しみにしています♪

とも
2014年5月27日18:13

臨場感が伝わって来てめっちゃ面白かったです!

やまちょん
2014年5月28日1:22

文章でこれだけ面白いんだから、実際の対戦も見たかったと心から思います。
執筆お疲れ様でした!

お気に入り日記の更新

この日記について

日記内を検索