久々にテレビゲームをたくさんやる時期に入っていて、アトリエシリーズの一番新しい3部作をやったらとても面白くてたくさんの人にやって欲しく思ったので紹介します。
ハードはsteam、PS4とPSvita(1作目ソフィーのみPS3もあり)ですが、vita非推奨みたいです(理由は後述)
キャラクターの容姿についてはググってください。ゲームをやる前に試せる要素としては、3作ともアマプラでサントラもボーカルアルバムも聴けたりします。
ソフィーのアトリエ(シリーズ通算17作目)
不思議シリーズの第1作です。
主人公は16歳の少女、ソフィー・ノイエンミュラー。キルヘン=ベルでアトリエを営む少女と、その周辺の人々を描いた、アトリエシリーズ第1作「マリーのアトリエ」のようなオーソドックな舞台装置の作品です。
アトリエシリーズによくある制限時間がなく(個人的にはあるほうが好きです)、エンディングも1種類。かなりプレイしやすいアトリエだと思います。
今初めてアトリエやりたいという人に薦めるならこれ。
アイテム調合は不思議シリーズに受け継がれることになるパズルのようなマスを埋めるシステムで、この作品だけは使う釜によって時間制限があります。これは良いアイテムを作るために必要な手順で、別に品質を気にしないアイテムなら真面目にパズルせずにアイテムを雑に投入するだけで、失敗するということはありません。これはのちの不思議シリーズにも言えることで、ライトユーザーにも優しい仕様でいいことだと思います。
レシピの発想のシステムが面白く、特定の特性を持つ指定されたアイテムを作ることを求められるのですが、逆算するようにレシピを考えるのが実際に調合の手順を考えているようで没入感に貢献していました。(特定のアイテムAしか持たない特性をDのアイテムに付けなくてはならないが、AはDの材料にならないのでA→N→P→Dとうまく特性を引き継ぐルートを見つけなくてはなりません)
主人公ソフィーはこの作品から始まる直近3部作全てに出演しているという露出の多さもあると思いますが、アトリエシリーズの20周年キャラクター人気投票で1位になった人気キャラクターです。
音楽にも定評あるアトリエシリーズですが、この作品は戦闘曲のひとつ「雲雀東風」はシリーズでもかなり上位の人気曲と言えます。主旋律の楽器が入れ替わり立ち替わり進行する、「トトリのアトリエ(シリーズ11作目)」の人気戦闘曲「yellow zone」、「red zone」を思い出させる曲です。
とぼけたボーカル曲、「ドールメイクのうた」も個人的にとても好きです。
新しいアトリエとして非常にスタンダードな出来で、ストレスもありませんでした。
唯一問題があったのは、主にPSvita版でプレイしたのですが、裏ボスとの戦闘でほぼ確実にエラーで落ちるという致命的な現象があった点です。PS4でプレイすることで回避できました。
フィリスのアトリエ(シリーズ18作目)
第2作。
主人公は15歳のフィリス・ミストルート。
前作の4年後のお話。20歳になったソフィーも登場します。
ソフィーのアトリエがキルヘン=ベルというひとつの街を舞台としたオーソドックスなアトリエスタイルだったのに対し、今作は旅がテーマとなっており、ひとところに留まりません。制限時間があるところも前作と違い、結構賛否両論分かれる作品ですが、個人的にはとても好きです。
マップがアトリエシリーズの中でもかなり広く、その中に配置されている人物がサブクエストを持っていたり、オープンワールドRPGを意識した作りになっています。
シリーズの中では「トトリのアトリエ」にプレイ感が近いと思いました。トトリも外に出てることが多く、あまり街(トトリの出身地は村ですね)にいるイメージがないですね。
旅をすると行動力が減っていき、テント(がアトリエになっています)を張って調合しながら回復を待つ。といういかに効率よく動くかを試されているかのようなシステムが旧時代のシミュレーションゲーム然としたアトリエのようで楽しいです。(昔は調合にMPを消費したので、それの回復を材料の採取に出て待つ、という真逆のムーブもありました)
逆に奔放にのんびりその世界に浸りたいという人には合わなかったのかもしれません。
調合システムはソフィーのアトリエのアレンジなのですが、材料の回転や、特性の付与という要素を解放するのに同じアイテムをいくつも作って熟練度を上げなければいけないところが少し不評だったようです。たしかにこれは時間制限があるシステムとは噛み合っていないような気がします。
レシピ発想のシステムは、特定のアイテムを複数回使うことを求められるものも多いのですが、異常に回数が多くて辟易するものもありました。サブクエストをこなすことで手に入る発想ポイントで代用できる救済もあります。
エンディングに関しては複数ありますが、特にセーブデータを分けたりせずとも周回せずに全て回収できるようになっている仕様で、1周にそれなりに時間がかかるようになっているゲームなので嬉しいところです。
ボーカル曲が粒揃いで、プライムミュージックでボーカルアルバムをよく聴いています。
今作のオススメポイントは主人公のフィリスちゃんがめちゃくちゃかわいいことです。
アトリエシリーズでも屈指の感情表現の豊かさです。
15歳という年齢はアトリエシリーズの主人公としては平均的なくらいだと思いますが、姉と旅する妹ということで、妹キャラらしく描写されることが多く、非常に幼く感じます。余談ですが制作側もそう感じたらしく、総合的に幼くなりすぎないように胸を大きくするようキャラクターデザインの依頼を出したらしいです。
発売から2年経っているためすでにかなりアップデートで修正されていますがバグが多かったことで知られます。マップの広さゆえかフリーズが起きやすく、PS4でプレイしましたが3度ほどフリーズしました。ゲームオーバーが存在しないため、気を抜くと数時間セーブしていないということが起きかねないゲームなので気をつけましょう。PSvitaだともっと頻繁に起きるらしいのでvitaでのプレイは非推奨です。
こう並べると全ての点に優れたゲームとは言えないかもしれませんが、アトリエシリーズの新機軸を見事に見せてくれた傑作だと思います。
リディー&スールのアトリエ(シリーズ19作目)
3作目にして完結編。
さらに4年後。当然ソフィーもフィリスも登場します。それぞれ24歳と19歳という年齢に。成長も、成長してない部分も見られます。
前2作もサブ主人公のような存在がいましたが、今回は本格的にダブル主人公で、14歳の双子の姉妹、リディー・マーレンとスール・マーレンが主人公です。
ゲームが始まるや木を足蹴にし始めるスールは、初めはもっとめちゃくちゃな子なのかと思っていましたが、実際にプレイしていると2人ともめちゃくちゃいい子で、悪人がいない「優しい世界」を満喫できます。
時間制限が再度撤廃。イベントが豊富でそれを追いながらなんとなくメインストーリーも進めていると「あれ? 全然調合してないぞ?」と作り方は知っているのに未挑戦のレシピが溜まっていくほど、歴代主人公登場でのストーリーに魅力があります。
イベントが起きる場所がマップ上に親切に表示されるので、見逃すことがないのが親切です。
調合システムは歴代でも屈指の出来。
前2作のシステムを下敷きにはしているのですが、段違いにクオリティアップしています。
各アイテムにパズルピースのような色付きの「錬金成分」が設定されていて、それを釜の中のボーナスパネルに当てはめていくのですが、ボーナスパネルを変更する「触媒」、パズルピースに当たるものを変化させる「活性化」等の要素が非常にうまく組み合わされています。
レシピ発想も、ソフィーのシステムを下敷きに、わかりやすいものになっており、難しいレシピが間にあって先に進まないボトルネック問題も起きないようにうまく調整されています。
エンディングのシステムは「フィリスのアトリエ」同様、1周で全てが見られるようになっています。
主題歌「クローマ」は双子が主人公のゲームということで「キャンバス」と「ペインティング」の2曲を重ね合わせたツインボーカル曲で、ゲーム内のBGMもこれをアレンジしたものが多数使われています。
逆にいうとアレンジでない曲が少なく感じてしまうくらいで、これはアトリエシリーズとしては珍しいと思います。
アトリエシリーズは通例2〜3作ごとのブロックに分かれており、繋がりがあるのですが、今作はこれまででもトップクラスに繋がりが強い作品だと思います。
リディーとスールの物語はこれで完結しているのですが、3作かけて完結した承前の話も多く、これを単体でプレイすることは推奨しません。
しかし逆に前には2作をプレイした人にとってはマストともいえるゲームでしょう。
3作ともこんなに楽しんでプレイしたアトリエシリーズは初代3部作であるザールブルグシリーズ以来で、非常に楽しめるゲームでした。
さらにザールブルグよりも縦軸のストーリーの繋がりも強く、全て終わった喪失感が結構あります。
次は20周年お祭りソフトと、7作ぶりのアーランドシリーズ4作目ということで少し異色ですが、今後もアトリエシリーズには期待していきます。
あとスマホで「エリーのアトリエ(シリーズ2作目)」がやりたい。
ハードはsteam、PS4とPSvita(1作目ソフィーのみPS3もあり)ですが、vita非推奨みたいです(理由は後述)
キャラクターの容姿についてはググってください。ゲームをやる前に試せる要素としては、3作ともアマプラでサントラもボーカルアルバムも聴けたりします。
ソフィーのアトリエ(シリーズ通算17作目)
不思議シリーズの第1作です。
主人公は16歳の少女、ソフィー・ノイエンミュラー。キルヘン=ベルでアトリエを営む少女と、その周辺の人々を描いた、アトリエシリーズ第1作「マリーのアトリエ」のようなオーソドックな舞台装置の作品です。
アトリエシリーズによくある制限時間がなく(個人的にはあるほうが好きです)、エンディングも1種類。かなりプレイしやすいアトリエだと思います。
今初めてアトリエやりたいという人に薦めるならこれ。
アイテム調合は不思議シリーズに受け継がれることになるパズルのようなマスを埋めるシステムで、この作品だけは使う釜によって時間制限があります。これは良いアイテムを作るために必要な手順で、別に品質を気にしないアイテムなら真面目にパズルせずにアイテムを雑に投入するだけで、失敗するということはありません。これはのちの不思議シリーズにも言えることで、ライトユーザーにも優しい仕様でいいことだと思います。
レシピの発想のシステムが面白く、特定の特性を持つ指定されたアイテムを作ることを求められるのですが、逆算するようにレシピを考えるのが実際に調合の手順を考えているようで没入感に貢献していました。(特定のアイテムAしか持たない特性をDのアイテムに付けなくてはならないが、AはDの材料にならないのでA→N→P→Dとうまく特性を引き継ぐルートを見つけなくてはなりません)
主人公ソフィーはこの作品から始まる直近3部作全てに出演しているという露出の多さもあると思いますが、アトリエシリーズの20周年キャラクター人気投票で1位になった人気キャラクターです。
音楽にも定評あるアトリエシリーズですが、この作品は戦闘曲のひとつ「雲雀東風」はシリーズでもかなり上位の人気曲と言えます。主旋律の楽器が入れ替わり立ち替わり進行する、「トトリのアトリエ(シリーズ11作目)」の人気戦闘曲「yellow zone」、「red zone」を思い出させる曲です。
とぼけたボーカル曲、「ドールメイクのうた」も個人的にとても好きです。
新しいアトリエとして非常にスタンダードな出来で、ストレスもありませんでした。
唯一問題があったのは、主にPSvita版でプレイしたのですが、裏ボスとの戦闘でほぼ確実にエラーで落ちるという致命的な現象があった点です。PS4でプレイすることで回避できました。
フィリスのアトリエ(シリーズ18作目)
第2作。
主人公は15歳のフィリス・ミストルート。
前作の4年後のお話。20歳になったソフィーも登場します。
ソフィーのアトリエがキルヘン=ベルというひとつの街を舞台としたオーソドックスなアトリエスタイルだったのに対し、今作は旅がテーマとなっており、ひとところに留まりません。制限時間があるところも前作と違い、結構賛否両論分かれる作品ですが、個人的にはとても好きです。
マップがアトリエシリーズの中でもかなり広く、その中に配置されている人物がサブクエストを持っていたり、オープンワールドRPGを意識した作りになっています。
シリーズの中では「トトリのアトリエ」にプレイ感が近いと思いました。トトリも外に出てることが多く、あまり街(トトリの出身地は村ですね)にいるイメージがないですね。
旅をすると行動力が減っていき、テント(がアトリエになっています)を張って調合しながら回復を待つ。といういかに効率よく動くかを試されているかのようなシステムが旧時代のシミュレーションゲーム然としたアトリエのようで楽しいです。(昔は調合にMPを消費したので、それの回復を材料の採取に出て待つ、という真逆のムーブもありました)
逆に奔放にのんびりその世界に浸りたいという人には合わなかったのかもしれません。
調合システムはソフィーのアトリエのアレンジなのですが、材料の回転や、特性の付与という要素を解放するのに同じアイテムをいくつも作って熟練度を上げなければいけないところが少し不評だったようです。たしかにこれは時間制限があるシステムとは噛み合っていないような気がします。
レシピ発想のシステムは、特定のアイテムを複数回使うことを求められるものも多いのですが、異常に回数が多くて辟易するものもありました。サブクエストをこなすことで手に入る発想ポイントで代用できる救済もあります。
エンディングに関しては複数ありますが、特にセーブデータを分けたりせずとも周回せずに全て回収できるようになっている仕様で、1周にそれなりに時間がかかるようになっているゲームなので嬉しいところです。
ボーカル曲が粒揃いで、プライムミュージックでボーカルアルバムをよく聴いています。
今作のオススメポイントは主人公のフィリスちゃんがめちゃくちゃかわいいことです。
アトリエシリーズでも屈指の感情表現の豊かさです。
15歳という年齢はアトリエシリーズの主人公としては平均的なくらいだと思いますが、姉と旅する妹ということで、妹キャラらしく描写されることが多く、非常に幼く感じます。余談ですが制作側もそう感じたらしく、総合的に幼くなりすぎないように胸を大きくするようキャラクターデザインの依頼を出したらしいです。
発売から2年経っているためすでにかなりアップデートで修正されていますがバグが多かったことで知られます。マップの広さゆえかフリーズが起きやすく、PS4でプレイしましたが3度ほどフリーズしました。ゲームオーバーが存在しないため、気を抜くと数時間セーブしていないということが起きかねないゲームなので気をつけましょう。PSvitaだともっと頻繁に起きるらしいのでvitaでのプレイは非推奨です。
こう並べると全ての点に優れたゲームとは言えないかもしれませんが、アトリエシリーズの新機軸を見事に見せてくれた傑作だと思います。
リディー&スールのアトリエ(シリーズ19作目)
3作目にして完結編。
さらに4年後。当然ソフィーもフィリスも登場します。それぞれ24歳と19歳という年齢に。成長も、成長してない部分も見られます。
前2作もサブ主人公のような存在がいましたが、今回は本格的にダブル主人公で、14歳の双子の姉妹、リディー・マーレンとスール・マーレンが主人公です。
ゲームが始まるや木を足蹴にし始めるスールは、初めはもっとめちゃくちゃな子なのかと思っていましたが、実際にプレイしていると2人ともめちゃくちゃいい子で、悪人がいない「優しい世界」を満喫できます。
時間制限が再度撤廃。イベントが豊富でそれを追いながらなんとなくメインストーリーも進めていると「あれ? 全然調合してないぞ?」と作り方は知っているのに未挑戦のレシピが溜まっていくほど、歴代主人公登場でのストーリーに魅力があります。
イベントが起きる場所がマップ上に親切に表示されるので、見逃すことがないのが親切です。
調合システムは歴代でも屈指の出来。
前2作のシステムを下敷きにはしているのですが、段違いにクオリティアップしています。
各アイテムにパズルピースのような色付きの「錬金成分」が設定されていて、それを釜の中のボーナスパネルに当てはめていくのですが、ボーナスパネルを変更する「触媒」、パズルピースに当たるものを変化させる「活性化」等の要素が非常にうまく組み合わされています。
レシピ発想も、ソフィーのシステムを下敷きに、わかりやすいものになっており、難しいレシピが間にあって先に進まないボトルネック問題も起きないようにうまく調整されています。
エンディングのシステムは「フィリスのアトリエ」同様、1周で全てが見られるようになっています。
主題歌「クローマ」は双子が主人公のゲームということで「キャンバス」と「ペインティング」の2曲を重ね合わせたツインボーカル曲で、ゲーム内のBGMもこれをアレンジしたものが多数使われています。
逆にいうとアレンジでない曲が少なく感じてしまうくらいで、これはアトリエシリーズとしては珍しいと思います。
アトリエシリーズは通例2〜3作ごとのブロックに分かれており、繋がりがあるのですが、今作はこれまででもトップクラスに繋がりが強い作品だと思います。
リディーとスールの物語はこれで完結しているのですが、3作かけて完結した承前の話も多く、これを単体でプレイすることは推奨しません。
しかし逆に前には2作をプレイした人にとってはマストともいえるゲームでしょう。
3作ともこんなに楽しんでプレイしたアトリエシリーズは初代3部作であるザールブルグシリーズ以来で、非常に楽しめるゲームでした。
さらにザールブルグよりも縦軸のストーリーの繋がりも強く、全て終わった喪失感が結構あります。
次は20周年お祭りソフトと、7作ぶりのアーランドシリーズ4作目ということで少し異色ですが、今後もアトリエシリーズには期待していきます。
あとスマホで「エリーのアトリエ(シリーズ2作目)」がやりたい。
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